賞状の基本的なレイアウト

賞状のレイアウトは、例外はありますが、通常以下の順番で構成されます。

① 名称( 表彰状・感謝状・証書などです )

② 受賞者の氏名( 役職や生年月日を付ける場合もあります )

③ 本文(ほぼ中央にくるようにレイアウト)

④ 受賞の日付( 一般的には元号での表記となります )

⑤ 贈呈する団体名・代表者名( 印鑑を押す場合もあります )

敬称 「殿」 について

表彰状や感謝状は、受者を讃えたり感謝の意を伝えるものなので、一般的には立場の上下に関係なく 『殿』 を付けます。
組織の中の上位の者が贈る場合は、敬称を付けない事があります ( 卒業証書・認定証・免許証など )。
また、受者をとても重要と考えた場合、 『様』 を付ける事もあります。例えば、企業が取引先や協力機関などに送る場合は『様』を使う事もあります。

賞状と表彰状の違いについて

広義での賞状とは、表彰状・認定証・感謝状などの総称で、優れた成績や功績を称えたり、感謝の意を表する場面で個人や団体に贈られる書状のことです。
また、資格の認定や、学業などを修了したことを証明する証書も賞状に含まれます。
しかし、狭義での賞状も存在し、表彰状と狭義の賞状の区分はあまり明確ではありません。
それぞれの場面において、賞状が良いのか、表彰状が良いのかは確実な答えはありませんが、一般的には次のように分けることが多いようです。

<賞状>
展覧会、品評会、競技会などの行事又は学校、研修所、講習会などの課程において、優秀な成績を収めたものを賞する場合に用います。

<表彰状>
社会的な功績や、会社に対して大きな貢献をされた方に授与するもので、最も権威のある賞状です。功績を称える場合に用います。

<感謝状>
事務や事業を遂行するに当り、積極的に協力し、又は援助したものに対し、感謝の意を表する場合に用います。

賞状に句読点を使わない理由

賞状には原則句読点は使用しません。
句読点は明治時代に入るまで使われておらず、最初は学校で子どもが読みやすいようにと、欧米で使用されていた「カンマ」や「ピリオド」を模して使われ始めたものだそうです。大人に対する文章に句読点をつけことは、相手を子ども扱いし失礼にあたるということで使われていなかったようです。その名残から現在でも賞状や挨拶状などでは句読点をしません。句読点の代わりにスペースを空けたり、改行で文脈を区切っています。
また、慶事に区切りをつけないという縁起を担ぐ意味もあるようです。